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『○○算』がお金を貯めるきっかけに

振り返ってみて、若い頃にお金を貯める助けになったのは「牛丼算」でした。

私は大学の学部生の頃は塾講師や家庭教師を中心に、時給2,000~4,000円でかなり割の良いアルバイトをしていました。しかし、大学生になって一気に世界が広がってしまった私はいろんなものが珍しく、そして働けばそれらが手に入れられる情況にいることが嬉しく、ひたすらアルバイトをしては欲しいものを買ったり、食べたいものを食べたりしていました😅。

もちろん高級店なんて行けるわけはなく、ただ、自分で稼いだお金で自分の好きなものを誰に気兼ねすることなく食べるという行動そのものが「大人になった」と自分に酔えるポイントなのでした。深夜まで働いて静まりかえった街の中、ぽつんと営業しているラーメン屋さんで食べるラーメン🍜こそ最高に酔えるダンディズムポイントだったのです。

しかし、大学院に進学するとバイトに割ける時間は激減しました。電車で片道2時間の通学も時間的なロスが痛すぎて、父親に下宿させてもらえないかと相談したことがあります。父親からの返答は「下宿しないと出来ない学問なら辞めてしまえ」というものでした。

車で通学すると片道1時間強で済んだためおんぼろの国産車でしばらく通っていましたが、深夜の帰宅途中に居眠り追突事故🚙💥🚗を起こしてしまいました。そこから「このままではいつか死んでしまう」と、自力で下宿できる方法を探し始めました。

家賃月2万3,000円風呂無し1Kのアパートを見つけ、無利子奨学金を受け取って、親の扶養から抜けて学費免除の申請も通し、あとは隙間時間のアルバイト収入でなんとかやりくりできる目処を立てました。

食事を作る時間も精神的余裕も無く、研究の途中に抜け出して近くのスーパーに駆け込み、見切り品シールを貼られたコロッケと食パンと牛乳を買って、車内で自作コロッケサンド🍞にして食べていました。

今思い返しても、かなり辛かった期間でした😭。

周囲は金持ちの子息が多く、「『下宿かBMWで通学するか』と親に言われたからBMW買ってもらって通うことにした」なんて会話が飛び交っていて、自分と比較してしまいメンタル的にも辛かったですね。

でもそんな生活をしていても、やっぱり欲しいものは出てきます。

そんなとき、頭の中で使ったのが「牛丼算🐄」でした。

当時はデフレのまっただ中で、吉野家の牛丼(並)の値段が280円でした。

コレを買う値段で牛丼○杯食えるなぁ…それだけの価値がコレにあるか?」と欲しいものを牛丼の乗数に換算して、価値判断していました。そうした結果、大抵の物は買わないことになってしまうのでした。

そんな生活をしていると、たいていの物欲は収まってくる、というか、生じなくなってくるんですね。今でも、「これ、ほんまに要るか?」という目線は脳に染みついていて、無駄遣いを抑える役割を果たしています。しかしやり過ぎると人生の楽しみを奪ってしまうので、さじ加減が重要ですね😅。

20230512

ゆう

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